貴方次第

貴方次第「ごめん。今日は連絡できないかもしれないや」と淡々と彼は言いました。

それは私にとって酷く残念なことでした。
彼は仕事が忙しく、趣味も沢山もっている人でしたので
「2人きりの時間」
というものが、少なかったのです。
ですので、本当はもっと一緒に居たいし5分で良いから会話だってしたいと思って居たのですが・・・

しかし彼からそのような言葉を言われると私は
「分かった。気にしないでね」
という言葉が出てしまうのです。心とは真逆のその言葉が。

私たちの恋愛は、彼次第といった関係でした。
彼が会うといえば会うし、会えないといわれれば私は黙ってそれに頷く。

反抗しないことで私たちの恋愛は上手く行っているかのような感覚さえしていました。
それが良いことだとは思って居なかったのですが・・・。

2人の関係はそれでも上手く行っていましたし、私は相変わらず寂しい気持ちにもなりましたが
彼を失うことを考えれば、痛くも痒くも無いことだとも考えていました。

けれども時には自分の気持ちだって言いたいですよね?
私は彼に本当に時々、呟くように自分の気持ちを吐露するようになりました。
すると倍以上の力で彼は怒りを示すようになったのです。

彼にとって私はもう都合の良い女性でしかないんだと感じたその瞬間、彼から離れようと決意したのです。